2020/10/30 16:00
平成23年の東日本大震災では、東北地方の太平洋沿岸を襲った津波によって多くの人命が失われました。これを受けて、津波から国民の生命を守ることを目的に「津波対策の推進に関する法律」が制定され、その中で毎年11月5日が「津波防災の日」と決められています。さらに2015年には国連総会でも同日を「世界津波の日」と定めました。今回は、津波の防災について考えてみたいと思います。
津波防災の為に。津波の心得

内閣府の津波防災特設サイトでは、「大津波警報、津波警報」を見聞きしたら、何も持たず全力で逃げて下さい」と、とにかく自らの命を守る行動を最優先することを呼びかけています。とてもシンプルな行動ですが、同時にとても難しい行動でもあります。
何故なら、災害発生時は「正常性バイアス」や「多数派同調バイアス」が働くといわれています。
これらは防災心理学の用語です。正常性バイアスとは、非日常的な出来事が発生した際に「そんな事はありえない」と先入観や偏見(バイアス)が働き物事を正常な範囲だと自動的に判断してしまう脳の防御作用の事を言います。
多数派同調バイアスとは、非常事態が発生した際に大人数でその場に居合わせた場合に起こる心理です。一人でなら身を守る行動ができても、大人数でいる場合は他の大多数の言動に流されてしまうのが人間の心理です。このような人間心理を知識として理解し、災害発生時は「自分で判断し素早く逃げる」という事が大切です。大津波警報、津波警報が発令されたら、とにかく1分でも早く自分の身を守る為に高台へ逃げるという事が重要です。
津波が実際に発生した時の為に
家族と離れ離れにならないように「集合場所」を予め決めておきましょう。家族がお互いを心配するあまり、「夫の会社は大丈夫かしら」「息子の小学校に迎えにいかなくては」など家族を迎えに行く途中に津波の被害にあってしまう場合も考えられます。日頃から、家族で津波がおきた場合の心得と集合場所を話しあっておくと良いでしょう。自分自身の命を全力で守る事が家族全員の無事に繋がります。
津波から避難する際はできるだけ車よりも徒歩で

車は、家族一緒に避難できますし、より早く安全な場所へ移動できそうなイメージがあります。しかし避難時には渋滞がおこります。地震で道路が陥没し迂回して進まなければいけない場合もあります。また、津波はとても早いスピードと威力で木々や電柱などをなぎ倒しながら押し寄せてきます。車はあっという間にその激流に飲み込まれてしまいます。そうなると、車の中から脱出する事はほぼ不可能と言えるでしょう。可能な場合はできるだけ徒歩で高台へ避難しましょう。
津波が押し寄せる大地震はいつ起こるかわかりません。そして、その際にどこで被災するのかも予想する事はできません。通勤途中の電車の中かもしれませんし、就寝中かもしれません。この機会に、様々な状況下での避難方法や避難手順を考えてみてはいかがでしょうか。
また、毎年11月5日は各地で津波の防災訓練が行われています。
今年は感染症対策の為オンラインでも行われます。
是非、この機会に参加されてみてはいかがでしょうか。
■内閣府 津波防災特設サイト
http://tsunamibousai.jp
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